「ブレがない」ということ

昨日の研究会でお招きしていただいた先生のコメントに「みなさんのコメントはブレがない」というものがあったそうな。
特定の教員が何らかのドグマを注入する、とかいうような教育体制でもないのにもかかわらず、このようなコメントをいただくようになるのは、ひとえに「空気力」のためであろう。
研究会の中で、うちの研究室の出身のこの先生を良かれ悪しかれ唸らせた唯一のコメントは、研究室内ではKYとあだ名される某氏のものだけであったように見えた。
この空気をもっと吸い込み一体化していくべきか、いかざるべきか。

共時性

僕の奥さんは、前から僕のDVDコレクションを目の敵にしていました。


(中略)


数か月間にわたる彼女の圧力は失敗に終わったのですが、ついに、私たちはDVDのケースを捨て、効率的な収納箱へ、メディアをキレイにファイリングすることとなりました。


(中略)


多分、棚に並べるのが好きだったのかも? そして、特定の映画を観るために持っているんじゃなくて、特定の映画を所有することに意味があったのかもしれません。


(中略)


「iTuneのCover FlowやDelicious Libraryを使えばいいんだから」と心の中で踏ん切りがついた瞬間でした。とはいっても、絨毯の上にポンポン放り出されていくDVDのケース達をみると、胃がキリキリ…超複雑な気持ちでした。


その時、私が長年大切にしてきたDVDボックスを並べてきた棚は、かつて繁栄した文明の記念碑のようにたたずみ、魂の抜けたからっぽのケースたちは、ひっそりとゴミ箱へ送られていくのを待っていました。僕は「ありがとう」の気持ちを込めながら、そんなケースたちを見つめていました。

最近研究室でしている雑用とシンクロしててワラタ、もとい、泣いた。
いろんな事情のために何かが失われるとき、何かを切り捨てざるを得ないとき、そこにはいかんともしがたい悲哀がある。


ここしばらくはてな村トリアージ論争が吹き荒れていたけれども、個人的に一番しっくり来たのはmojimojiさんのこれ。

 トリアージって、別に問題の解決でもなんでもなくて、てゆーか、そもそも問題の解決ができないからトリアージが出てくるわけで。だから、トリアージが必要な場面で、トリアージを実行するだけの人たちがPTSDになったりする。人は、問題の解決が可能なのに助けられなかったことが辛いのではなく(そういう辛さもあるときにはあるだろうけど)、問題の解決が可能であろうと不可能であろうとただ助けられないというときに、そのことを直接に、辛く思う。だから、問題の解決と言うなら、トリアージが必要とされる状況をなくすこと、でしかない。

トリアージについて二つ - モジモジ君のブログ。みたいな。

共感覚

発狂小町が閉鎖されてしまったので原典にリンク。ある程度編集されている方が読みやすいんだけどなぁ。
「数字が色と模様で頭に浮かぶ」ということから共感覚がらみで盛り上がっているのだけれど、それを特殊な才能としてみるのではなく、ある程度は習得可能な能力かもしれないと考えるような行がおもしろい。

私も暗算は速いほうです。
私の場合は、そろばんの玉と数字が同時に浮かぶみたいな...。どちらもはっきりとはイメージ出来ないし、計算のプロセスもスキップしているのですが、答えが見えます。

Daniel Tammet/ピーチ姫/2008年5月23日 16:29

私は数学が苦手ですが、小さい頃算盤をしていた為、暗算は出来ました。


言われていたキャベツ○グラムだからいくら、位はすぐ出ます。
そして、それは色と映像つきです。
大抵は算盤の映像が出てきて、色つきで絵が動きます。


でもそのうち、算盤の映像が好きな形になりました。
例えばビー玉だったり、チョコレートだったり。
それが色つきでポンポンと動いて計算してました。
すでに算盤ではなくて、絵とか色が動いている様に見えてました。


たとえば、台湾の屋台なんかに行くと、すごいですよ。
唐辛子はグラムいくら、野菜はいくら、というのを、
5,6種類いっぺんに頼んでも計算は一瞬でやってくれます。
聞いてみると、誰も数字をはじいているのではなく、
唐辛子や野菜が動くそうです(笑)。

よくあることでは?/ロボット/2008年5月23日 17:20

ピーチ姫さんとロボットさんのレスを拝見して、
「算盤は、もともと共感覚を訓練するためのものなのでは」
と思いました。

初めて知りました!/算数苦手(トピ主)/2008年5月24日 10:39

私も算盤塾に行っていたことがありましたが、暗算能力はひどいものです。
でも、塾の子たちの中にも「頭の中に算盤が浮かび、計算できる」という子はけっこういて、憧れましたね。


一般人でも算盤の訓練によって「共感覚」に似た能力を獲得できたりするのかも。ロボットさんの台湾の屋台の人たちのお話を聞くと、そんな気がします。

初めて知りました! 続き/算数苦手(トピ主)/2008年5月24日 11:04

算盤とイメージ、手を動かすワークの間のつながりを考えていたのだけれど、この辺がミッシングリンクになってくるような感じはする。
また共感覚体験を言語化する際に、個別の要素が「色」になぞらえられるのも興味深い。五感が受容する様々な刺激のうちで色は周波数のみでシンプルに表現できることと関係があるのだろうか。

3memo.com

レンタルサーバ.htaccessを置いてそのうちやってみようと思ったら、当のmasuiさんが作って公開してくださった。

端末間で共有できる、ブックマークのキーボードショートカットのように使える。便利。
FirefoxIEの検索プラグインとして使うことを想定されているようなのだけど、少しでもキーストロークを削るために、Firefoxのアドレスバーに3文字入力+Enterでいけるようにした(アドレスバーにフォーカスを移すにはCtrl or Command + l)。
Firefoxのアドレスバーにabout:configと入力して設定画面を開き、keyword.URLの値を「http://自分のサブドメイン名.3memo.com/」にするだけ。
極楽極楽。