2009/08/26 洞窟探検日帰り旅行

勤務開始がいつになるかわからないので、日帰り旅行に行ってきた。子どもが小さいのであまり遠出はできないし、近場のおもしろそうな所へ、ということで御殿場に洞窟探検に。
東名高速を1時間も走らずに御殿場ICで降り、まずは一路、駒門風穴へ。せまい市道の脇に

こんな森があって、

こんな入り口の洞窟がある。内部は電灯が設置されていてほとんどの箇所はまっすぐに立って歩ける。靴さえちゃんとしていれば軽装で余裕で歩けるけども、ひんやりとした空気(年間を通して13℃ほどらしい。あまりの寒さに子どもは入り口でドクターストップ)と溶岩の岩壁が非日常。立ち入り禁止区域まで150mほどなので、いろいろ観察しながら歩いても15〜20分程度か。


その次には車で30分ほどの富士山御胎内清宏園にある印野御胎内という洞窟へ。こちらは

こんな感じの溶岩地帯公園の中に

こんな入り口で

こんな出口の洞窟がある。写真ではわかりづらいが中は相当狭く、能書きによれば

富士山の噴火によって生じた「複合溶岩樹型」の洞窟で人体の内部に
似ているところから「御胎内」と称する。

御胎内清宏園 | 御胎内温泉健康センター

ということで、中腰か四つん這いで進まなければいけない。産道の通過をイメージした修験道の宗教体験の霊場だったらしい。しかも、電灯は全くなく、入り口からしばらく進むと真っ暗闇になるので、普通は入り口でろうそくを買っていくか、ライトを持っていく。
が、前に一度来たことのある妻の薦めで、(緊急時用にヘッドライトを装着した上で)無灯火・手探りで這い進むことに。
これがもの凄く楽しい。
まず完全な暗闇というものが完全な非日常な上、しかも狭い横穴内は溶岩が冷えて固まったままの不整地なので、片手を触覚のように前方・上方につきだして進まないといけない。もう片手は右か左の壁面にできるだけ沿わせようとしつつ。その上、内部にアップダウンまであるので、降りはじめはどこまで墜ちていくのかわからないし、登りはじめはいきなり壁にぶち当たったかのように感じる。


今日は結局灯りをつけずに2回潜ったのだけれども、またいつか、もう一度潜りたい。その頃には子どもが自分で歩けるぐらいに大きくなっているかもしれないが、そのときには灯りはどうしよう。なんとなくだけれども、このまま暗闇の洞窟として自分の中でとどめておきたい気がする。灯りをつけて、それで見えるようになるものはいろいろあるのだろうけれども(見取り図によると小さなお社があるらしい。また、手探りでプラスチックの看板のようなものを触知した)、見えないものは見えないものとして、そのままで大事にすることも必要なんじゃないだろうか。


こんなイレギュラーな進み方をすると上下長袖の汚れてもいい服装+軍手(+ライト)ぐらいの装備が必要になるけれども、すぐ近くに温泉(深掘りで引き出している近代的な施設)があるので、備えさえあれば汚れることは気にする必要はない。
ということで、富士登山のオプションメニューや、関東から足を伸ばしての旅行に、洞窟、超絶オススメ。具体的な場所とかはググれば出てきます。