「たこつぼ」からの雑感

ブックマークコメントを見ると

誰もはてなmixiやモバゲーを望んでいやしませんよ。

http://b.hatena.ne.jp/mgkiller/20080412#bookmark-8209606

何っていう風なコメントがあったけれど、はてなの今の面白さは、技術的にはオープン(今のSNSと違って)でありながら閉じた村社会的な雰囲気が作られているということだろうと思う。
この村社会の良さを残しながら多様な村をサポートするように、現状のid制をベースにしてダイアリー/ハイク・ブックマーク/スター(・アンテナ/RSS)で形成されるコミュニティの枠組みをトータルでわかりやすいものにすること、そして安全のためにその村同士の棲み分けをしやすくする仕組み(現状のグループ)の充実させること、が大事なんじゃないかと考えておとといの雑文を書いた。
前者を追及すると、今はサービス単位で縦割り優勢な区分が、id中心のSNS的な雰囲気になっていくかもしれない。「はてブのアイコンを大きくしてみては?」という提案もこの流れ上にあるものと読める。
これと同時に後者もしっかりフォローしないと、

[いじわるコメント] ガラパゴスの観光化によって在来種が絶滅する法則

http://b.hatena.ne.jp/anigoka/20080412#bookmark-8209606

というような現住人からの抵抗に遭い、変革にブレーキをかけられてしまうかもしれない。


今日あらためてid:jkondoの日記を読んでみて、「新しいことをしていきたい」という(ある意味では現「ユーザーの声を無視」と言われてしまうぐらいの)意気込みを感じたので、もう少し考えてみた。


そもそもデジタルデバイド以前に、言葉・文章でのやり取りに楽しみを見出すことのできる人・できない人のあいだで大きな断絶があるんじゃなかろうか。濃密な文章ソースを核にするタイプのコミュニティは、これから上がってくる携帯世代とは多分相性が良くない。
そしてそのコミュニティのムーブメントを引き起こすコンテンツソースがある程度コミュニティ内にないと、mixiニュースやnewsingのように低俗になりがちになるという指摘もある。
ニコニコ動画なんかは、文章以外のコンテンツを核にし、かつそれを(ある程度)内製しているという点が広く受け入れられる素地としてあるものと考えられる。動画に対して動画でレスポンスすることも、字幕でレスポンスすることも、脊髄反射書き込みでレスポンスすることもできるという自由度は、ある記事にトラックバックすることも、ブックマークコメントをつけることも、スターをぽちっとすることもできるという自由度に通ずる。
ニコ動の例から考えるなら、中核となるコンテンツを作るような生態系の頂点(捕食者を上にするなら逆三角形の下の頂点)は人数の割合としては少なくても大丈夫だけれど、(現状だとニコ動といえどまだ限られたコミュニティとはいえ)多くの人にウけて、(やはり現状敷居が高いけど)携帯からでも見れることが多分大事。
この生態系の頂点を誘致する一つの方策が、

ユーザ間でお金が動く仕組みにしたらええねん。

http://b.hatena.ne.jp/Blue-Period/20080412#bookmark-8209606

ポイントが動いたりしているのかどうか、不勉強にしてしらないけれども、文字文章以外の方向に行こうとするのが、今のはてなでははてなハイクということなのかな。
最近全く見なくなったけれど、「VOW!」にインスパイヤされたような感じのする「pya!」なんかはこの分野での先駆者に当たるはず。


最初からパッと見に面白くて受け手として参入しやすくて、クリック程度の単純な参加へとステップアップしやすくて、っていう流れはどういうものがいいんだろうか。
現状を考えてばかりで、その先への提案が書いてても思い浮かばなかったorz